現代社会を最も変化させた技術として、まずあげられるのがインターネットです。インターネットが存在する前と後では、日常生活が一変しました。インターネットができる前までは、気軽に世界中の人たちとの交信を行うということはまず考えられないことです。情報といえば、テレビやラジオなどの無線を用いたものというのがほとんどでした。
それまでは情報のソースがテレビやラジオなどの放送局に限られたものとなっていましたが、インターネットの出現により情報の発信者が各個人のレベルまで広がってくるようになったのです。このことにより、情報の送受形態が大きく変化しました。それまでは、少数の情報源からえられたものを受信するのみだったのですが、現在では多数の情報源からの情報を選択して授受するというような形になってきたわけです。このように画期的なインターネット技術なのですが、その中心となるものは光を利用したものです。
具体的には、光を細い繊維状のファイバーに導入することにより、低減衰で遠くまで送るという技術です。この技術の発展により、情報が大量に遠くまで瞬時に送受できるようになりました。このことが社会に大きな変革をもたらしたわけですが、末端の送信者が扱う機器は電子機器ですので、電子情報を光ファイバーを導入する光情報に変換する必要があります。このような変換を行ってくれるのがTOSAです。
TOSAでは電子情報を光情報に変換するのに、一般の電線敷設者が行えるようにあらかじめセットされたユニットです。TOSAの構成は、電子機器からのインターフェースとLEDと光ファイバーからできています。その際、LEDと光ファイバーの光軸調整が、簡単にできるように作られています。