昨今ではデジタル技術が向上をしたことで、3Dプリンターを用いて金型を製作することも可能となりました。以前であれば金属加工を専門とする工場に依頼をして、プレス作業からスタートをしないといけませんでした。コストと時間が掛かる作業であり、量産を実現させるのが困難を極めたものです。しかし現在では、専用の機材を導入すればどなたでも自作をすることができます。
用いる素材もシリコンなので、材料費を最小限に抑えて金型を作れるわけです。検査治具というものをご存知でしょうか。これはおもに医療施設や研究機関などで活躍をしているものです。シャーレやシリンダーなどがそれにあたり、基本的には既存品を活用するのが一般的です。
しかし、使う場面によってはオリジナルソケットを用いないといけない場合があります。そこでここでは、3Dプリンターを駆使した検査治具のオリジナルソケットを自作する方法とコツをご紹介しましょう。まず最初にCADで検査治具のオリジナルソケットとなる図面を描きます。パソコンで作業をするので、テンプレートをもちいることが可能です。
その後、製作したデータを3Dプリンターに出力をしましょう。試作を最低でも4つは作り、そのなかから利用しやすいオリジナルソケットを量産します。コツとしては試作品ごとに全体のサイズを1センチメートルずつ変化を持たせることです。検査治具は精密部品が備わっているため、微調整をすることが大切です。