電子機器の性能を試すために使われる検査治具がICソケットで汎用型とカスタム型、オリジナル型の3種類が存在します。汎用型は金型で大量生産されたタイプで価格が安く、納品も早いというメリットがあります。安い検査治具を使って素早く電子機器の性能を試したい場合には、汎用型のICソケットが適しています。カスタム型は枠の部分を金型で作るため価格を抑えることができ納品も早いのが特徴です。
検査内容に応じて中身に改良を加えるため汎用型よりも性能が優れています。オリジナル型はデバイス形状や使用環境、既存の装置などに合わせて特別に設計されたタイプです。汎用型などと比べるとコストがかかり納品までにある程度の時間も必要ですが、高性能で既存の検査治具が使えない場合にも対応できます。改良が加えられた電子機器には既存の検査治具が使用できないことがあり、特別な検査治具が必要になります。
また生産性を向上させるため特別に設計されたICソケットが必要になる場合も存在します。オリジナル型は統一規格のないイメージセンサを検査したり、開発業務の効率化を図る場合などに使われています。スマートフォンやパソコン、デジタルカメラなど人びとの日常生活を支える様々な電子機器には集積回路や大規模集積回路が使われています。ICソケットを使えばこれらを基板にハンダ付けせず効率的に交換・変更を行うことが可能です。
この部品には汎用型とカスタム型、オリジナル型がありそれぞれ異なるメリットを備えています。状況に応じて使い分ければ電子機器の生産性を向上させることができます。