部品や製品の検査を行うための装置である検査治具は、寸法・形状などの制度を満たしているかを確認します。検具・ゲージ・CF治具などの呼び方もされていて、ノギス・マイクロメータなどの測定だと作業する人により精度・速さに差が出ますが検査治具なら個人差もなく効率よく製品の合否判定が行えます。主に寸法用・角度用・形状用・嵌合用などがあり、寸法と角度や形状と嵌合といった1つだけで同時に複数の検査が出来るタイプも多いです。割と高価なもので部品・製品ごとに用意しないといけないのでコストがかかり、少量生産だと製品のコストが増えることに繋がります。
中には割と低価格で作れる簡易型もありますがその分耐久性は下がります。完成するまでに大体1週間ほどで複雑なものだと1ヶ月以上かかるため、納期まで考えたスケジュールの調整も欠かせません。納品が遅れて量産が出来ないとチャンスを逃すだけでなく損失にもなるので注意です。あくまで寸法などが公差内であるかを確認するだけで、測定値を蓄積して改善するなどの品質管理で活用するには投影機・輪郭形状測定機・三次元測定機・測定顕微鏡などを使って数値化しないといけません。
ただ、これらの機器だと時間や手間がかかります。そのため高い精度が必要な部品や製品、品質管理のためにデータが必要・少量生産なのでコストの負担が大きいなどの時には投影機や三次元測定機などを使い、生産性を優先・生産数が多いときには検査治具を使うと分けることで費用を抑えながら無駄なく検査が行えます。検査治具のことならこちら